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はじめてのひと。
第2章 再会
悩んで悩んで悩んだ結果、今日返しにいくことにした。


あまり時間を置くと考えすぎてタイミングを失いそうだ。


今まで私の人生になかった出来事に少しドキドキしながら206号のチャイムを鳴らす。


少しして岡野くんが出てきた。相変わらずすごい天然パーマ。


「あ、これ…ご馳走様でした。美味しかった、ありがとう。
あと、これお返しっていうと足りないけど…」


お礼をして彼にお皿とポテトチップスの袋を渡す。


「ありがとうございます。」


彼はそれらを受け取り遠慮がちに続けた。


「…もし良かったら少し上がって行きます?」



少し期待してたけど実際に言われるとさらにドキドキしてきた…!


「….じゃあお言葉に甘えて少しお邪魔しようかな。」


出来るだけ平然を装って答えた。


部屋の作りは私のとほぼ一緒だが、物が全然ないからか私の部屋より広く見えた。

テレビ、冷蔵庫、レンジ、テーブル、小さな本棚、ベッド、洗濯機があるくらいだ。



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