この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
はじめてのひと。
第3章 ハプニング
大学祭が終わった後に岡野くんにメールをした。
ーさっきは来てくれてありがとう!抹茶美味しかったでしょ?ー
ー美味しかったです。浴衣で雰囲気も少し違ってましたね。ー
ーそれは良かった!浴衣は年に一度着るか着ないかくらいレアだから笑
次は来週だね!ー
ーその前に一度遊びませんか?ー
…あら?何か積極的?
ーいいよ!いつにしようか?ー
ー明日どうですか?ー
明日…は大学祭の振り替え休日だ。わざとらしくカレンダーに予定がないかを確認する。
ーわかった。じゃあ明日ね。場所どこにする?ー
ー家に来て貰っていいですか?ー
わぁお。いきなり家に呼んじゃう?まぁ、何かしそうな感じはないからなぁ…
ーはーい。いく前にメールするねー!ー
…というわけで明日、まさかの急展開、おうちデートになりました…
明日はなに着よう?髪型は?…いや、待て。はりきりすぎてもなぁ…
未知の展開にまた落ち着かない夜を過ごすことになりそうだ…
ウロウロと狭い部屋を行き来しながら向かいの206号室を窓からチラリと覗いてみるが、何の気休めにもならない。