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はじめてのひと。
第3章 ハプニング

大学祭が終わった後に岡野くんにメールをした。



ーさっきは来てくれてありがとう!抹茶美味しかったでしょ?ー


ー美味しかったです。浴衣で雰囲気も少し違ってましたね。ー


ーそれは良かった!浴衣は年に一度着るか着ないかくらいレアだから笑
次は来週だね!ー



ーその前に一度遊びませんか?ー


…あら?何か積極的?



ーいいよ!いつにしようか?ー


ー明日どうですか?ー


明日…は大学祭の振り替え休日だ。わざとらしくカレンダーに予定がないかを確認する。



ーわかった。じゃあ明日ね。場所どこにする?ー


ー家に来て貰っていいですか?ー


わぁお。いきなり家に呼んじゃう?まぁ、何かしそうな感じはないからなぁ…


ーはーい。いく前にメールするねー!ー


…というわけで明日、まさかの急展開、おうちデートになりました…




明日はなに着よう?髪型は?…いや、待て。はりきりすぎてもなぁ…
未知の展開にまた落ち着かない夜を過ごすことになりそうだ…

ウロウロと狭い部屋を行き来しながら向かいの206号室を窓からチラリと覗いてみるが、何の気休めにもならない。




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