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はじめてのひと。
第3章 ハプニング
…ん?



…薄く目を開ける


あれ?ここ…


‼‼


左を恐る恐る向くと岡野くんがパソコンをつけたまま寝ていた。


あちゃー‼私ってば寝た!
しかも!しかも‼男の人の部屋で‼



目を瞑って自分を落ち着かせようとする。
と、左手に何か当たる感触に気づいた。



…何か、少し硬くてぽっこりしてる…



…‼‼


それが彼自身だとわかった瞬間、手をどけた。



びっくりしすぎてどうすればいいか分からない。



私が動いた物音で岡野くんが目を覚ました。

「あ…寝ちゃいましたね。」


何事も無かったかのように私に話しかける。


…寝てたから気づいてないのかな…?


「そっ、そうだね…ごめんね、と、途中で寝ちゃって…」


…絶対、私の顔引きつってる…!


「いいですよ、俺も寝たし」



気づいてないかもしれないけどどうしていいかわかんない…‼



「長居しちゃったし、わ、私、そろそろ帰るね!今日はありがとう。またね!」


そう言うと、荷物をまとめて足早に部屋に戻った。


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