この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
はじめてのひと。
第4章 小旅行
ゆっくりと電車は動き出した。
各駅停車なので目的地へは1時間くらいといったところか。
時間が取れなくて昼ご飯の下調べが出来てないことを伝える。
「あ、あのね。お昼ご飯の場所調べて来れなかったから、駅に着いたらガイドブックかなんかで調べて行ってもいい?」
「俺も調べてなくて…着いたら調べましょう!」
何かこうして男の人が私の隣に座ってるなんて不思議…
そんなことを頭の片隅で考えながら岡野くんと話をしていた。
車内での会話は思いのほか途切れなかった。
高校での出来事や部活の思い出、家族のことなど私の心配をよそに楽しく過ごせた。
「ーところで、皆に何て呼ばれてますか?」
「あー、友達から?友達からは山ちゃんとか綾ちゃんとかが多いかな。あ、あーやって呼ばれたりもするかな。呼び方は好きなふうに呼んで貰っていいよ!」
「…じゃあ、綾ちゃんで…」
男の人にちゃん付けで呼ばれるなんて…何かくすぐったいような感じ…
「いいよー。じゃあ私は何て呼ぼうかな?何て呼ばれてるの?」
「んー、普通ですよ?苗字とか千紘、たまにちーくんなんて呼ばれたりもします」
…ちーくん…なんて恥ずかしくて呼べないー!
「じゃあ、千紘くんかな!」
各駅停車なので目的地へは1時間くらいといったところか。
時間が取れなくて昼ご飯の下調べが出来てないことを伝える。
「あ、あのね。お昼ご飯の場所調べて来れなかったから、駅に着いたらガイドブックかなんかで調べて行ってもいい?」
「俺も調べてなくて…着いたら調べましょう!」
何かこうして男の人が私の隣に座ってるなんて不思議…
そんなことを頭の片隅で考えながら岡野くんと話をしていた。
車内での会話は思いのほか途切れなかった。
高校での出来事や部活の思い出、家族のことなど私の心配をよそに楽しく過ごせた。
「ーところで、皆に何て呼ばれてますか?」
「あー、友達から?友達からは山ちゃんとか綾ちゃんとかが多いかな。あ、あーやって呼ばれたりもするかな。呼び方は好きなふうに呼んで貰っていいよ!」
「…じゃあ、綾ちゃんで…」
男の人にちゃん付けで呼ばれるなんて…何かくすぐったいような感じ…
「いいよー。じゃあ私は何て呼ぼうかな?何て呼ばれてるの?」
「んー、普通ですよ?苗字とか千紘、たまにちーくんなんて呼ばれたりもします」
…ちーくん…なんて恥ずかしくて呼べないー!
「じゃあ、千紘くんかな!」