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はじめてのひと。
第6章 心と距離
あのメール以来、たまに思い出してはドキドキする。
彼の程よく筋肉がついた腕、大きな手、キスをしたあの唇、偶然の出来事で触れてしまった彼自身ーー
あの身体に抱かれるのか…と思うだけで身体が熱くなる気がした。
初めてする行為に怖さと不安はあるものの、触れ合いたいと思うのも事実なんだ…
SEXをするしないにしても顔を合わせて話したいし、彼の存在を早く側に感じたかった。
会えない分、そう思う時間も長くなり会いたい気持ちがどんどんと膨らんできている。まるで片思いしてる時みたいに。
自分がこんな気持ちになるなんて思いもしなかったから案外私は彼にはまっているのかも…
この気持ちへの対処の仕方が分からず、気を紛らわす毎日が夏休み中続いた。