パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第6章 心と距離

長く感じた夏休みも終わる…


彼は明日帰ってくる予定だ。


私も明日の昼には戻る予定にしている。


明日には会える…と思うと素直に嬉しいけれど久しぶりに会う緊張も今からピークなんじゃないかと思うくらい落ち着かない。


帰りの荷物をまとめ、ベッドに横になるが明日のことが気になってなかなか寝付けない。寝返りを打ってはメールを眺め…を何度繰り返しただろうか。


彼はいま、どうしてるかな…？


日が変わって暫くすると私は彼のことを考えながら眠りに落ちていった。





ー翌朝、母のドアのノックの音で目が覚めた。


「ご飯、出来てるから食べちゃってよ～」


「はーい」


寝起きのぼーっとした頭で促されるまま階段を降り、食卓に座る。


朝食を済ませ、ふと携帯を見るとメールがあった。



「おはよう！今日は夕方までには帰るから一緒にご飯食べよう(^^)」


思わずニンマリしそうになる顔を隠すようにして覆い、必死に平静を装いいつもの顔をつくる。