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はじめてのひと。
第7章 甘い時間
太腿を撫でていた手が離れ、シャツのボタンをひとつずつ外すと、ブラの下から長い彼の指が潜りこんできた。


…日が暮れ始める頃だとはいえまだ外は明るい。しかもピザも来る…こんなとこに来られたら…‼︎
何とか千紘くんを落ち着かせなきゃ…


「ね、ねっ千紘…くんっ、もうちょっと後からにしよ?ピザも…来ちゃうかもしれないし…」

胸にある彼の手を掴み、顔を後ろへ向けようとした。

それと同時に耳の中に生暖かいぬるぬるとした感触と水音が響いた。

直接、頭に響くいやらしい音とぬるぬると動き回る舌の感触に思わず、声を上げる。

「んっ…あ、やぁっ…」


「来るまで…味見…」

吐息交じりに低い声で囁かれ胸が震える。

…そんなの、反則…と思うけど、自分も期待してしまっているのを自分の鼓動で思い知らされる。

私の手が緩んだ隙にまた、彼の手がもぞもぞと潜り込もうとする。

それを押さえようとしても耳を攻められながらだと体に上手く力が入らない。彼の手はブラを押し上げて直に胸に触れている。

先程からの愛撫に素直に反応した身体は胸の尖りを少し硬くしていた。

彼の長い指先は硬くなりつつあるそこを指の腹でコロコロと転がすように弄り、軽く指で弾く。

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