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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第59章 59 懺悔
下女は静かに春衣の寝台へ案内する。使用人頭から側室になった彼女の部屋は、調度品が上等な物に変わっており、白檀の香が焚かれ重厚な雰囲気になっている。正室の絹枝の部屋より、夫人の部屋らしい感じがした。
しっかりした寝台のまえに来ると春衣が身体を起こして星羅を待っていた。
「いらっしゃい……」
「こんにちは。お加減は……」
そう言いかけて、春衣を見ると言葉が続かなかった。髪も肌も艶がなく、目は落ちくぼみ明らかに良くないことがわかる。
「こっちにきてもらえる?」
「え、ええ」
春衣は星羅を寝台に腰かけさせる。
「今の私を見たら、晶鈴様はなんと言われるかしら」
「きっと早く元気になるようにって言うと思います」
「そうかしら。そうなるのは当たり前よって言わないかしら」
星羅には春衣が何を話しているのかわからなかった。
「自分の欲望のために……。だから貴晶は身弱なのかしら……」
春衣は疲れたのか目を閉じた。星羅はそっと下女に目配せし、二人で春衣を横たわらせる。
「おやすみなさい」
しっかりした寝台のまえに来ると春衣が身体を起こして星羅を待っていた。
「いらっしゃい……」
「こんにちは。お加減は……」
そう言いかけて、春衣を見ると言葉が続かなかった。髪も肌も艶がなく、目は落ちくぼみ明らかに良くないことがわかる。
「こっちにきてもらえる?」
「え、ええ」
春衣は星羅を寝台に腰かけさせる。
「今の私を見たら、晶鈴様はなんと言われるかしら」
「きっと早く元気になるようにって言うと思います」
「そうかしら。そうなるのは当たり前よって言わないかしら」
星羅には春衣が何を話しているのかわからなかった。
「自分の欲望のために……。だから貴晶は身弱なのかしら……」
春衣は疲れたのか目を閉じた。星羅はそっと下女に目配せし、二人で春衣を横たわらせる。
「おやすみなさい」