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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第85章 85 西の駐屯地
女が厨房に入っていくと後輩の兵士が感心している。
「兄貴は慣れてますねえ! ほんとはよく遊びに来てたんじゃないんすか?」
「たまたま知ってただけさ」
明樹は星羅が作ってくれていた咖哩と茶乳を思い出していた。彼女が言うには咖哩は作る人によって味が違うらしい。きっと星羅の作る咖哩が一番だろうと思い、雑談をして待っていた。後輩の兵士は、まだ任期が残っているらしい。
また別の女が咖哩を運んでやってきた。同じ女人かと思ったが衣装の色が違う。西国人から見た華夏国民はみんな同じようなのっぺりした顔に見えるというが、逆もまた然りで、西国人の彫の深い顔立ちは同じように見える。
「どうぞ」
咖哩とチャイをテーブルに置き、女も席に着く。
「何か?」
明樹が尋ねると「兄貴、ここはそういうところなんで」と後輩の兵士が嬉しそうに言う。
「じゃ、そっちに座ってくれ」
女に後輩の隣に座るように促した。女は黙って言われたとおりにし、笑顔を振りまき後輩の肩に腕を乗せる。にやけている彼を横目に明樹は咖哩を頬張る。
「兄貴は慣れてますねえ! ほんとはよく遊びに来てたんじゃないんすか?」
「たまたま知ってただけさ」
明樹は星羅が作ってくれていた咖哩と茶乳を思い出していた。彼女が言うには咖哩は作る人によって味が違うらしい。きっと星羅の作る咖哩が一番だろうと思い、雑談をして待っていた。後輩の兵士は、まだ任期が残っているらしい。
また別の女が咖哩を運んでやってきた。同じ女人かと思ったが衣装の色が違う。西国人から見た華夏国民はみんな同じようなのっぺりした顔に見えるというが、逆もまた然りで、西国人の彫の深い顔立ちは同じように見える。
「どうぞ」
咖哩とチャイをテーブルに置き、女も席に着く。
「何か?」
明樹が尋ねると「兄貴、ここはそういうところなんで」と後輩の兵士が嬉しそうに言う。
「じゃ、そっちに座ってくれ」
女に後輩の隣に座るように促した。女は黙って言われたとおりにし、笑顔を振りまき後輩の肩に腕を乗せる。にやけている彼を横目に明樹は咖哩を頬張る。