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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第92章 92 バダサンプ
沐浴のためにラージハニは兵士から、王宮に仕えている侍女たちに引き渡される。石でできた浴槽に水が張られ香り高い花びらが散らさせている。侍女たちに衣を脱がされ、手を引かれ水につかる。特に何もすることなく浸かっていると、また侍女たちに手を取られ浴槽から出される。身体を柔らかい布で拭きあげられるままじっとしていると「こちらは何でしょうか?」とラージハニの胸元を見る。首から小瓶がぶら下がっている。
「これは、美肌を保つ水よ。沐浴の後に肌に塗るものなの」
「あの、失礼ですが、中身を確かめさせていただいて宜しいでしょうか?」
「あら、怪しいかしら?」
「その、一応確認しないと……」
木の蓋をとり瓶の中身を手のひらにとろりと出す。
「ほら。なめてみましょうか?」
ラージハニはぺろりと舐めた後、全身に塗り始める。すっかり中身を出してしまい首筋から胸元、腰から足首まで身体中に塗る姿に侍女たちは大丈夫だろう判断しそのままにした。
「では、こちらを」
今度は真紅の衣装を身に着ける。婚礼衣装のようで豪華さが増している。
「美しいですわ!」
侍女たちの感嘆の声にラージハニは苦笑する。もう若い娘ではないのだ。美しい装いや豪華な髪飾りを嬉しくは思わなかった。髪と化粧を整えられたのち、また王宮に連れていかれる。
「これは、美肌を保つ水よ。沐浴の後に肌に塗るものなの」
「あの、失礼ですが、中身を確かめさせていただいて宜しいでしょうか?」
「あら、怪しいかしら?」
「その、一応確認しないと……」
木の蓋をとり瓶の中身を手のひらにとろりと出す。
「ほら。なめてみましょうか?」
ラージハニはぺろりと舐めた後、全身に塗り始める。すっかり中身を出してしまい首筋から胸元、腰から足首まで身体中に塗る姿に侍女たちは大丈夫だろう判断しそのままにした。
「では、こちらを」
今度は真紅の衣装を身に着ける。婚礼衣装のようで豪華さが増している。
「美しいですわ!」
侍女たちの感嘆の声にラージハニは苦笑する。もう若い娘ではないのだ。美しい装いや豪華な髪飾りを嬉しくは思わなかった。髪と化粧を整えられたのち、また王宮に連れていかれる。