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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第92章 92 バダサンプ
王座ではバダサンプがふんぞり返ってラージハニ待っていた。若いころと変わらず、蛇のようにいやらしい目つきと、西国人にしては酷薄な薄い唇を歪めて笑っている。
「待ちかねたぞ。さあ王妃よ。こちらへ」
ラージハニは王座の隣へ座らされる。
「さあ、わしは王妃を得た。皆で祝うがよい」
大臣や兵士から歓声が上がると、バダサンプは立ち上がり、ラージハニの手を取った。
「どこへ?」
嫌悪感で吐き気がするが、我慢して尋ねる。
「もちろん、寝室だ」
「今から祝宴では?」
「ああ、そうだ。ほかのものはわしらを祝う」
「では、わたくしたちもここで祝いを受けねばならないでしょう?」
「そんなことは後でいい。そんなことよりもそなたを早くわしのものにせねばな」
いやらしく笑いバダサンプはラージハニの肩をがっちりと抱えるように、強引に引きずって寝室に向かった。ラージハニが無理やり連れていかれる姿に、誰もが見て見ぬふりをし、祝宴を続けた。
「待ちかねたぞ。さあ王妃よ。こちらへ」
ラージハニは王座の隣へ座らされる。
「さあ、わしは王妃を得た。皆で祝うがよい」
大臣や兵士から歓声が上がると、バダサンプは立ち上がり、ラージハニの手を取った。
「どこへ?」
嫌悪感で吐き気がするが、我慢して尋ねる。
「もちろん、寝室だ」
「今から祝宴では?」
「ああ、そうだ。ほかのものはわしらを祝う」
「では、わたくしたちもここで祝いを受けねばならないでしょう?」
「そんなことは後でいい。そんなことよりもそなたを早くわしのものにせねばな」
いやらしく笑いバダサンプはラージハニの肩をがっちりと抱えるように、強引に引きずって寝室に向かった。ラージハニが無理やり連れていかれる姿に、誰もが見て見ぬふりをし、祝宴を続けた。