この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第97章 97 冷宮
「案ずるな。悪いようにはせぬ」
「陛下、陛下……。わたくしは、わたくしは……」
「言わずともよい。事情は分かった。しかしそなたがここに来たということは、そういう縁なのだ」
「陛下……」
「辛かったのだな。最初は、私のことがよほど嫌なのだと思っておったが……」
「そんなこと、そんなことありません。一目見た時から、恋に落ちて……。だけど、選ばれたものでないことがばれてしまうのが怖くて」

 はらはらと涙を流す桃華に、隆明は愛しさを感じる。心の奥のほうで、胡晶鈴に対する思いがさらさらと風化し消えていくのを感じた。

「これからはもっと夫婦らしくいられるであろうか」
「お許しくださるなら、おそばにいさせてください」

 長い年月をかけてやっと、桃華は心を開くことが出来た。これからは堂々と隆明を愛することが出来るのだろうと、熱い喜びの涙を流し続けていた。
/628ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ