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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第104章 104 母の行方
陳賢路の後を星羅と京樹は黙って付いて行った。静かで暗い廊下をまた歩き、カチャカチャと音がする部屋に入る。陳賢路は算木を使うもの、振り子を使うもの、亀の甲羅を使うものに胡晶鈴の行方を占わせる。
三者の鑑定結果を総合すると、都から北にある宿場町に彼女は滞在しているらしい。今日会えなければ、再び会う機会があるかどうか不明である。結果を聞くや否や星羅は立ち上がり「行ってくる!」と京樹と陳賢路に告げる。
「とにかく行っておいで、何かあればこちらで対応するから。軍師省にも言っておくよ」
「ありがとう。京にい」
「馬なら十分間に合うじゃろう」
「ありがとうございます」
「うんうん。礼は良いから早くいきなさい」
「では!」
星羅は急ぎ自宅に戻り、馬の優々に跨った。
「行ってくるね。明々」
「ヒン」
ロバの明々は眠そうな目をして軽く啼きまた目を閉じた。餌も水もたっぷりあるので大丈夫だろうことを確認して星羅は宿場町を目指した。
三者の鑑定結果を総合すると、都から北にある宿場町に彼女は滞在しているらしい。今日会えなければ、再び会う機会があるかどうか不明である。結果を聞くや否や星羅は立ち上がり「行ってくる!」と京樹と陳賢路に告げる。
「とにかく行っておいで、何かあればこちらで対応するから。軍師省にも言っておくよ」
「ありがとう。京にい」
「馬なら十分間に合うじゃろう」
「ありがとうございます」
「うんうん。礼は良いから早くいきなさい」
「では!」
星羅は急ぎ自宅に戻り、馬の優々に跨った。
「行ってくるね。明々」
「ヒン」
ロバの明々は眠そうな目をして軽く啼きまた目を閉じた。餌も水もたっぷりあるので大丈夫だろうことを確認して星羅は宿場町を目指した。