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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第107章 107 伯爵
 晶鈴は主に商売の利益などについて占った。よく当たるのでジェイコブは晶鈴を重宝し、多くの給金を与える。数年で彼女は自分を買い戻すことが出来る金を貯めた。

ジェイコブに自分の代金を払い、解放奴隷となり市民権を得る。もう縛られることなく自由の身になった晶鈴は、華夏国へ戻ろうと考えたが、シルクロードを一人で旅するには過酷すぎた。
東に向かうキャラバンに混ぜてもらうか、人を雇って旅に出るしかない。どちらにしろまた膨大な金が必要だ。

 解放奴隷となり、市民権を得たがそのまま屋敷で金が貯まるまで働くことにした。ジェイコブはお抱え占い師である晶鈴にいつまでもいてほしいと願うが、賢明な商人なので無理強いはしない。華夏国に帰るまで気兼ねなく働いてほしいと気前の良さを発揮する。

 フガー家は晶鈴を雇ってからさらに発展を遂げ、豪商として名を馳せている。商人のみならず、貴族たちも恩恵にあずかろうと身分としては格下のフガー家を訪れることがしばしばあった。

 ある時、晶鈴は客が来ているときに、ジェイコブに客間に来てほしいと言われた。今までなかったことなので何かと思いながら晶鈴は客間に出向く。広々としたサロンは美しい大理石の柱が何本も建っていて、チェンバロの響きを共鳴している。

「お客様が弾いているのかしら?」

 当代随一の職人に作らせたチェンバロは美しい彫刻と絵画が施され、楽器というよりも調度品だった。フガー家では弾ける者もおらず、また客も美しすぎるチェンバロに手を出すものはいなかった。
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