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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第112章 112 求婚
夫の陸明樹が亡くなって3年の月日が経っていた。今の時代、再婚をうるさく言う者はいない。息子の徳樹もすっかり杏華公主を母として慕い、帝王学を学ぶ日々だ。星羅は徳樹を息子として以上に、天子として仕える気持ちで見守っている。
「母上……」
胡晶鈴の言葉と蒼樹のことを考える。彼ほど自分のことを知っている者もいないだろう。明樹と結婚してから一緒に生活ができたのは2年にも満たなかった。それに比べると蒼樹とは軍師省で朝から晩まで一緒だ。家族よりも同じ時間を共有していた。
「結婚したら家でも一緒なの……」
仕事でも家庭でも蒼樹と一緒に過ごすのだと思うとなんだか変な気分になる。蒼樹に返事をする前に、許仲典と結婚した林紅美に相談しようと彼女たちの住まう屋敷へと向かった。
許家は都を取り囲んでいる城門近くにある。いつでも不審な人物をとらえられるようにと、都を守るように住まいを、行きかう人々の近くに構えている。
「母上……」
胡晶鈴の言葉と蒼樹のことを考える。彼ほど自分のことを知っている者もいないだろう。明樹と結婚してから一緒に生活ができたのは2年にも満たなかった。それに比べると蒼樹とは軍師省で朝から晩まで一緒だ。家族よりも同じ時間を共有していた。
「結婚したら家でも一緒なの……」
仕事でも家庭でも蒼樹と一緒に過ごすのだと思うとなんだか変な気分になる。蒼樹に返事をする前に、許仲典と結婚した林紅美に相談しようと彼女たちの住まう屋敷へと向かった。
許家は都を取り囲んでいる城門近くにある。いつでも不審な人物をとらえられるようにと、都を守るように住まいを、行きかう人々の近くに構えている。