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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第120章 120 家族の再会
 風呂から上がった星羅と蒼樹は屋敷のバルコニーで夜の風に当たる。夜でもカラッとした風は汗ばむ身体をすぐ乾かす。軽やかな衣装は風になびき、爽やかだ。

「西国の衣装は着心地の良いものだな」
「ええ、羽のように軽いのね」
「大丈夫か?」

 寂しそうに見えるのか蒼樹は、星羅に優しい声をかける。

「ありがとう。みんなも元気そうだし、わたしもあなたがいるから」
「そうか」

 星羅は蒼樹に抱かれている肩に、少しずつ力が籠められ熱くなるのを感じた。

「蒼樹、寝台に行きましょう」
「疲れたか」
「いえ、そうではないのだけれど――」 
「明日の午後にはここを立つからな。横になっておこう」

 寝台は円形で広々としており、寝具も派手な色遣いだ。星羅は肌が透けるような薄い衣の寝間着を着ている。星羅が横たわると蒼樹は身体のラインを上から下までなぞるように目で追う。

「蒼樹……」

 星羅が手を伸ばし、蒼樹の開いた胸元を探る。

「ん?」

 蒼樹の薄衣を星羅はゆっくり開き肩を出させる。星羅の動作をじっと見て蒼樹はされるがままになる。じりじりと星羅は蒼樹との距離を詰め、身体を密着させた。
 さすがに蒼樹も彼女の要求がわかり、顔を寄せ口付ける。星羅から誘ってくることがなかったので、意外な気がしたが異国で興奮しているのかもしれない。
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