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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第16章 16 進路変更
商人の男は酒を飲むとますます気さくになって、自分のことを話し始めた。彼は薬草を扱っている商人で、全国を回って取引しているらしい。妻がいて一緒に全国を行脚していたが、子供が生まれたので今は単身で商売をしている。
「もう少し金をためたら、店を構えてじっとするつもりさ」
「そうね。子供も大きくなるし、自分も年を取ってくるしね」
将来の自分のことを想像しながら、男の構想を聞く。どっちにしろ子が生まれたら晶鈴は身動きは取れなくなるだろう。
「いろんなとろにったことがあるのよね。どこか住みやすいいい町をしってる?」
「そうだなあ」
東西南北それぞれの大きな町の特徴を教えてくれた。
「でもやっぱり都が一番かな。人も物も多いが荒くれたものが少ないねえ」
「都、ね……」
男はこれから都に向かう予定だ。
「あんたはやっぱり遊学中かね?」
「まあ、そんなところ」
太極府に見出され、そこで過ごしてきた晶鈴は知識は豊富だが実際の経験はなかった。張秘書監をはじめ、陸慶明などから相談を受け鑑定してきたので、世の中の雑事も多少は知っている。王族のこと国家のことにも知識がある。
歩き方を知っているが、歩くのは初めてなのだと改めて思う。
「もう少し金をためたら、店を構えてじっとするつもりさ」
「そうね。子供も大きくなるし、自分も年を取ってくるしね」
将来の自分のことを想像しながら、男の構想を聞く。どっちにしろ子が生まれたら晶鈴は身動きは取れなくなるだろう。
「いろんなとろにったことがあるのよね。どこか住みやすいいい町をしってる?」
「そうだなあ」
東西南北それぞれの大きな町の特徴を教えてくれた。
「でもやっぱり都が一番かな。人も物も多いが荒くれたものが少ないねえ」
「都、ね……」
男はこれから都に向かう予定だ。
「あんたはやっぱり遊学中かね?」
「まあ、そんなところ」
太極府に見出され、そこで過ごしてきた晶鈴は知識は豊富だが実際の経験はなかった。張秘書監をはじめ、陸慶明などから相談を受け鑑定してきたので、世の中の雑事も多少は知っている。王族のこと国家のことにも知識がある。
歩き方を知っているが、歩くのは初めてなのだと改めて思う。