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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第21章 21 陶工夫婦
「一人で平気だったか?」
「ええ」
朱彰浩は妻の京湖には優しいまなざしを向け、そっと頬と腹をなでる。愛情深い様子に晶鈴は好感を抱いた。
「ねえあなた。晶鈴さんもお住まいを探しているのですって」
「ああ、そのことだが。町の外に大きな空き家があるらしい」
「まあ大きいほうがいいわよね。町の中じゃ窯も焚けないし」
「うん。都合は良いんだが少しばかり金が足りないのだ」
「そうなのね……」
2人の話を聞きながら、晶鈴は「あのー」と声をかける。
「その家は、部屋数は多いのかしら」
「2家族住んでいたようだから、部屋数も広さもある」
「私もそこへ住まわせてもらえないかしら。不足分を支払うから」
「え? し、しかし……」
突然の提案に、もちろん朱彰浩は戸惑う。妻の京湖が明るく「いいんじゃないかしら」と夫の手を取った。
「晶鈴さんもお子が生まれるし、ここに着いたばかりみたいなの。私たちとおなじだわ」
朱彰浩は勿論警戒している。会ったその日に一緒に住もうというのだから当然だと晶鈴も思うし、自分もなぜそんなことを言い出したのかわからない。
「ええ」
朱彰浩は妻の京湖には優しいまなざしを向け、そっと頬と腹をなでる。愛情深い様子に晶鈴は好感を抱いた。
「ねえあなた。晶鈴さんもお住まいを探しているのですって」
「ああ、そのことだが。町の外に大きな空き家があるらしい」
「まあ大きいほうがいいわよね。町の中じゃ窯も焚けないし」
「うん。都合は良いんだが少しばかり金が足りないのだ」
「そうなのね……」
2人の話を聞きながら、晶鈴は「あのー」と声をかける。
「その家は、部屋数は多いのかしら」
「2家族住んでいたようだから、部屋数も広さもある」
「私もそこへ住まわせてもらえないかしら。不足分を支払うから」
「え? し、しかし……」
突然の提案に、もちろん朱彰浩は戸惑う。妻の京湖が明るく「いいんじゃないかしら」と夫の手を取った。
「晶鈴さんもお子が生まれるし、ここに着いたばかりみたいなの。私たちとおなじだわ」
朱彰浩は勿論警戒している。会ったその日に一緒に住もうというのだから当然だと晶鈴も思うし、自分もなぜそんなことを言い出したのかわからない。