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M嬢のいる風景
第9章 監視・観察・蹂躙

私(わたくし)は、少女の頃から自身の中のマゾヒズムを自覚しておりました。
ずっと、どなたかに監視・管理・蹂躙される事を願っておりました。
その願いが、五十路に達した今になって叶えられるとは思いもいたしませんでした。
ご主人様に出会い、傅く身分になり、初めて携帯電話という物を手にいたしました。
ご主人様は、私の携帯電話を「モノリス」とおっしゃいます。
名作と伝えられる映画の中で、人類の転機となる板状の不思議な物体と同じ名前だそうです。
ご主人様は、この「モノリス」は私の心の様を大きく変化させるとおっしゃいましたが、まさにその通りでございました。
「モノリス」は、人工衛星の力で、私の居る場所を常に測り続ける事が出来るのだそうです。
測られた場所については、30秒毎に「インターネット」を通して、ご主人様のコンピューターへと送られる様になっています。
それと合わせまして、私は日々の折々で写真を撮る事を命じられております。
着替える度、良い風景を見つける度などですが、私の生活態度を貶めない事に注意しながら「モノリス」にて撮影するようにと、ご主人様からは強く言い含められてもおります。
中でも、私が嬉しい写真は自身が作ったお料理やお菓子が完成し、テーブルに並べられた様子を撮ったものです。
「モノリス」で撮影された写真も、ご主人様のコンピューターに送られています。
ご主人様のコンピューターでは、私の位置と写真は「ログ」というもの作りかえられて記録される、そうです。
私の行動の様子は、ご主人様のコンピューターの中の地図にも記録されているそうで、出掛けの先も手に取るようにわかってしまうそうです。
ずっと、どなたかに監視・管理・蹂躙される事を願っておりました。
その願いが、五十路に達した今になって叶えられるとは思いもいたしませんでした。
ご主人様に出会い、傅く身分になり、初めて携帯電話という物を手にいたしました。
ご主人様は、私の携帯電話を「モノリス」とおっしゃいます。
名作と伝えられる映画の中で、人類の転機となる板状の不思議な物体と同じ名前だそうです。
ご主人様は、この「モノリス」は私の心の様を大きく変化させるとおっしゃいましたが、まさにその通りでございました。
「モノリス」は、人工衛星の力で、私の居る場所を常に測り続ける事が出来るのだそうです。
測られた場所については、30秒毎に「インターネット」を通して、ご主人様のコンピューターへと送られる様になっています。
それと合わせまして、私は日々の折々で写真を撮る事を命じられております。
着替える度、良い風景を見つける度などですが、私の生活態度を貶めない事に注意しながら「モノリス」にて撮影するようにと、ご主人様からは強く言い含められてもおります。
中でも、私が嬉しい写真は自身が作ったお料理やお菓子が完成し、テーブルに並べられた様子を撮ったものです。
「モノリス」で撮影された写真も、ご主人様のコンピューターに送られています。
ご主人様のコンピューターでは、私の位置と写真は「ログ」というもの作りかえられて記録される、そうです。
私の行動の様子は、ご主人様のコンピューターの中の地図にも記録されているそうで、出掛けの先も手に取るようにわかってしまうそうです。

