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女子大生綾子の淫らなポテンシャル
第28章 公演当日の女たちのフラグメント カオルの覚醒


ミドリの顔が曇ったのがわかった。
「あ、そうだったかしらね、、
こっちこそゴメンなさいね」

ミドリは、さらっと言ってくれたけど、
その時になってようやく気付いたのだ。
健一に騙されたかもしれない、ということを。
なるほどね、ミドリ先輩の名前で安心させて、
私を呼び出したってことか。

「じゃあ、健一と一緒だったんだ。
ふ〜ん」
「そうですよぉ。
髪型変えた方がいいっていうから、
OBの人に紹介してもらった美容院へ
いくんです」

「OBって、、?」
「去年の部長のヒロフミさん、
ミドリ先輩は、知ってるんですよね」
ミドリの顔が一瞬曇った。
健一とヒロフミの淫謀で、
ミドリは薬を飲まされて、一晩中、
ヒロフミに陵辱されたのだ。
健一の就職のために差し出されたのだ。
それが直接の原因となって、健一と別れることに決めたのだ。

「そうね〜、でも春の送別会が最後だったかしらね」
「あ、時間時間、、」
カオルは、時計を見て駆け出した。
「じゃあ、明日、観に行きます!」
「健一によろしく〜」

もう、健一って、呼び捨てにしないでほしいわ。
だって、私が部長の女になるんだから。
カオルの上昇志向は大きかったようだ。
ミドリを出しに、呼び出されて
まんまと食いつかされたのは確かだろう。

いろんな動画も撮られたし、
セックスもさせられた。
、、そういうことだったのね、、

、、でも私に興味があったってことだよね、、
そう前向きに捉えることにした。

鏡に映る自分がみるみるうちに変わっていく様に
カオルも覚醒していく。
ミドリ先輩よりいいオンナに絶対なってやる。
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