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女子大生綾子の淫らなポテンシャル
第28章 公演当日の女たちのフラグメント カオルの覚醒


昨夜も表参道から戻って、寮のみんなにショートヘアにした
心境をアレヤコレヤ聞かれていた時に
いきなり健一の部屋に呼びつけられたのだ。

いとこのルポライターのマンションに居候しているようだけど、
何ヶ月も帰ってこないらしい。
何部屋もある、広いマンションだった。

遅れるとまた叱られると思って
なんとかギリギリ間に合って付いたけれど
健一は、イライラしてた。
演出のプランを変えようと思って
ミドリに連絡を取ろうとしたけれど
電話がもう使われていないらしい。

「昼間に表参道で会いましたよ」
と伝えたら、さらに怒られた。
「なんで、その時、連絡してこないんだよ、
使えね〜オンナだな」
手を上げてきた。

「ミドリ先輩、夕べの事知りませんでしたけど」
まさかの逆襲に出た。
「それは、だな、、」
「最初っから、私だけを呼び出すつもりだったんですよね。
どういうことなんですか?

「それは、、
カオルに一目惚れしたからだよ。
ずっといい女だな〜って思って」
健一は、一瞬にして状況を書き換えた。
「だったら、そう言ってくれればいいじゃないですか」
「だって、いきなり呼び出したら、
怪しまれるだろ。
しかもビデオなんて撮ったらさ。
カオルのその顔、撮りたくてしょうがなかったんだよ」
「この顔ですか〜」
カオルが健一に顔を近づけた。
「お、いいね〜、その目、それにその髪型、
やっぱり、ショートがいいよな」
やっぱり褒められるのは嬉しかった。
そのまま、健一にキスをした。
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