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女子大生綾子の淫らなポテンシャル
第29章 公演当日の女たちのフラグメント ミドリの昇華


昨夜のことだ。
ホテルに泊まるミドリからタツヤに電話があった。

「ちょっと、タツヤく〜ん、
何にも言わないで、いなくなっちゃうなんて、
冷たいんじゃないのぉ?」
「それは、その、、」
「イクとこ見られて、恥ずかしかった?
綾子ちゃんに手でされて、フニャ〜って顔してたわよ」

今朝、綾子に手コキをしてもらっていた最後の
瞬間、ミドリに覗かれてしまったのだ。
この前、ミドリの部屋で一緒に見ながらのオナニーをした仲(どんな仲?)
とはいえ、状況が違いすぎた。
あの時は、ミドリの告白をいろいろ聞かされた後だったし、
部屋に淫靡な空気が漂っていた。

でも今朝は違う。
外から小鳥のさえずりも聞こえてくるような
爽やかな朝。
しかも、ミドリが泊まっているスイートルームで、
綾子と二人で、、って
なんかとんでもないことをしてしまったように思えたのだ。
だから、気恥ずかしくて顔を合わせられなかった。

「情けないわねえ、綾子ちゃんなんて
全然平気な顔して、
その後のお買い物も一緒に行ってくれたのに」
「あの後もずっと一緒だったんですか?」
「そおよぉ、だからいろいろ聞いちゃった」

「いろいろって、、」
「綾子ちゃんが、タツヤ先輩にしてもらってことよ。
やっぱり先輩よね〜、
いろいろ教えてあげるなんて」
「私も教えてもらおうっかなあ、タツヤ先輩」
「もぉ、からかわないでください」

「はぁい、でも二人がラブラブになってよかった。
私も一安心よ。
あ、でも健一、もしかして良からぬことを考えているかもしれないから
気をつけてね。
私はもうどうしてあげることもできないから」
「良からぬことって?
今日、綾子ちゃんと表参道に買い物しに行った時に、
綾子ちゃんの同級生のカオルって子にあったのよ」
「あぁ、なんとなく分かります」

「彼女ね、昨日の夜、健一と一緒だった。
多分、やられちゃったわね」
「やられたって?」
「セックスに決まってるじゃない」
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