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第55章 盗撮されるオンナたち

２



ルカは、二人の初めての体験を
隠しカメラで撮ろうとしていたのだ。


「悪くなんかないと思うな、
記念に撮ってあげるんだから。
どうせ、あとで、二人にあげちゃうんだし。
他の誰にも見せないからさ。


それにさ、二人とも
マジックミラーのことはもう知ってるんだから、
平気じゃないかな？
どうせ見られてると思ってるよ。
あの二人、案外エッチだから、
見られながらでもやっちゃうでしょ」



確かに、さっき、
ルカと綾子がクリトリスや秘唇を
重ね合わせる貝合わせで絶頂する様子は、
マジックミラー越しに、
タツヤはミドリと一緒に見ていたし、
そのことは、後から綾子も知らされていた。


「でも、綾子ちゃんもびっくりしちゃうわよ、
初体験の様子が、まさか映像で撮られてるなんて」


隠し扉にあるモニターには
幾つかのアングルから
抱き合う二人の姿が画像が
分割されて映し出されていた。


天井の真上からは全身が、
ベッドサイドからは口付けする二人の顔が、
このマジックミラー越しには
横たわり足を絡ませる二人の姿が。


そして、股間を捉えているものすらあった。
調整すればズーム機能でアップにもなる。


部屋にいる二人にはわからないように
いろいろなアングルから撮れる隠しカメラが
巧に仕掛けてあったのだ。


「そうかな？
感謝されると思うけどな。
だって、こんなにゴージャスな部屋で
初体験なんてさ。


記憶だけじゃなくて
記録にも残してあげないとさ。
一生に一度のことなんだぜ」