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女子大生綾子の淫らなポテンシャル
第56章 嵌められた主艶女優




健一は、内心、
悪魔のように、ほくそ笑みながら、
アイマスク姿のミドリを見定めるように
舌舐めずりしながら見つめていた。


<オトコ嫌いで有名だったミドリが、
女優としてだけでなく、
オンナとしても、
すっかり俺のこと信用して、
なんでも言うこと聞くようになったな。


強引にすると逃げちまうからな。
思ったより、時間かかっちまったけど、
その分、喜びもひとしおだな。


まだまだいろいろと
楽しませてもらうからな、
舞台の上の主演女優から、
夜の主艶女優さん担ってもらうからな。
これからが艶技の本番だぜ、頑張ってくれよ、
ぃひひひっ>


健一は、内心、
悪魔のように、そう、ほくそ笑みながら、
ミドリとの関係が次の段階へと
進められると確信した。


「ここがさ、
舞台だと思って、立ってみて」


健一は目隠し姿のミドリを
部屋の真ん中に立たせた。
そして、部屋の明かりを消し、
ハロゲンのスポットライトを
何箇所かから当て、その姿を浮かび上がらせた。


実際のところ、初日のミドリの演技は、
健一から見ても上出来で、
プラン通りの納得のいくものだった。
この時、観客席にいたルカも、
新たな作品でのミドリのヒロイン姿に
陶酔するくらいだった。


でも健一が取った行動は、
ミドリからも見えるように
観客席の一番後ろに立って、
腕を組みながら、時折首を傾げたのだ。


そんな姿から、ミドリは、
うまくいってないと、感じてしまうのは
当然のことだった。
何につけても、健一は、用意周到だった。


「ちょっと足を開いて、肩の力抜いて。
そうそう、姿勢良くね。
やっぱ、観客を虜にする主演女優は、
こんな狭い部屋でも
舞台の上みたいにキラキラしてんだな。
さすがだよ」
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