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女子大生綾子の淫らなポテンシャル
第57章 闇のシナリオ・凶犯者
3



もちろん、この時は、
健一もヒロフミも、綾子の存在を知らない。
綾子は、予備校で、
ただただ受験勉強の励んでいた時期だ。


あの夜、ヒロフミのサポートもあり、
ミドリを部屋に招き入れるのに成功した健一。
でも、すぐに何か行動を起こしたわけではない。
健一は、朝までこの舞台にかける
熱意をミドリに語り続けたのだ。


ミドリは自分だけがその舞台で表現したい
本当の意味を知らされていた。


「こういうことは、誰にも言わないんだけどさ、
やっぱり主演女優のミドリちゃんには
わかっていてほしいから」


そんな演出家に惚れない女優がいるのだろうか。
しかも健一は、朝まで指一本触れることはなかった。


舞台を成功させたいという「戦友」のような
関係がこうして出来上がった。
ミドリも演技に迷うことがあると、
稽古後に熱心にアドバイスを求め、
それでも足りない時には、また健一の部屋に来た。


他の女優では、こんなことはできない、私だけの特権。
ミドリは、自分が健一にとって特別な存在であることを
意識するようになった。


そして、その瞳には、いつしか女優のものではない、
恋するオンナの熱い思いが宿るようにもなっていた。


高校時代に担任教師の性奴隷にされていた
トラウマがあるミドリは男に臆病になっていた。
一年以上もの屈辱の日々に、
オンナのカラダは開発されてしまっていたから、
ちょっとムラムラしているような時も当然訪れた。


タイミングよく言い寄られて
気を許してしまうこともあったけれど、
せいぜいキスかペッティング止まりで、
それ以上の肉体関係にまでは至らなかった。
本気でオトコを好きになることは
もうないのだろう、そう思っていた。
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