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女子大生綾子の淫らなポテンシャル
第57章 闇のシナリオ・凶犯者




これまでモノにしてきた女たち相手と
同様な変態的な趣味を
ミドリにも発揮しているに違いない、
ヒロフミは、そう確信して聞いてきた。


「まあな、まだ抱いてもいない女、
盗撮するのってさ、
日常生活を覗いてるみたいでさ、
やっぱ、ゾクゾクするよな。
まずはそこからだよな」


「相当、悪いやつだよ、ケンは。
目をつけられちゃった
ミドリちゃんもかわいそう〜〜」
「それを見たがるヒロだって、
お互い様だよ」


「演出するのもオンナをイタぶるのも、
根っこは同じだからな。
無垢なところから育てていくのが
醍醐味なんだよ。
ミドリは上玉中の上玉だな。
彼女の気持ちを大切にしてやらないとな」


「大切にって、盗撮しといてよく言うよ。
ま、ミドリちゃんには、
フラれちゃったから、
ケンに、どうされちゃうのか、
どんどん堕とされているのが
楽しみだけどな」


まさか、ようやくのことで、
忌まわしい過去を乗り越え、
新たな恋愛を始めようと決意して
ラブレターを書いた相手が、
その気持ちを利用して、
自分を貶めようとしているとは
ミドリも思うわけがなかった。




この家には、ミドリが来るようになる前から
いろいろな場所に隠しカメラが仕掛けられていた。
もちろん、健一の住居だから、どうにでもなる。
そもそも、健一の親が投資用にと購入した
棟建てのマンションの最上階のペントハウスに
一人で暮らしている。
親の金だけで何不自由ない日々だ。


今ヒロフミと話しているこの部屋にも
置物の中や天井、観葉植物の陰に設置されているし、
その他も、
寝室、脱衣所、トイレといった
プライベートな空間にまでカメラはあった。
「盗撮」というには度を越していた。
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