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女子大生綾子の淫らなポテンシャル
第58章 闇の上映会・レモンスカッシュの片思い
5
ミドリは、その夜は、やけに
カラダが熱いと思っていた。
稽古休みの日だったので
授業が終わった午後から健一の撮影に
付き合っていたのだ。
日差しが強い一日で、カラダが熱を
持ってしまったのだと思っていた。
今回の撮影のテーマはレモンスカッシュだったから、
公園で、道端で、川の土手で、
いろいろなところで飲むシーンが撮影された。
暑い一日の中で、その飲むときが
至福の時間だった。
最初は、ハチミツに纏われたような
ほろ苦いレモンの味がちょっと苦手だったけれど、
今では自分から欲してしまう。
健一の自宅でナレーション録りを
することになったけれど、
声が上ずってしまい、なかなかうまくいかなかった。
ようやくOKテイクが録れた時は
もう終電間際で、走って間に合わせるよりも
泊まらせてもらうことを選んだ。
健一がいつ寝ているんだろうというくらいに
舞台にも映像にも熱心で、
主演女優として今日よくできることは
なんでもしたかった。
健一のところに作業後に泊まらせてもらうのも
何度目かになっていた。
借りたトレーナーをいつもクリーニングに出してくれるという
細やかなところもあった。
一方で、女優としてではなく女としても
健一のことがずっと気になり始めていた。
話をするたびにカラダがポカポカして、
自分が、恋に落ちたのだ、そう思っていた。
それが薬のせいだとは思いもよらなかった。
「オレは、まだ作業があるから、先寝てて。
汗かいてるでしょ、シャワーも使って。
あ、これ、シャワー浴びたら飲んで。
すっかりミドリちゃんがお気に入りの
レモンスカッシュ。
今日のは、ちょっと苦目かもだけど」
ミドリは、その夜は、やけに
カラダが熱いと思っていた。
稽古休みの日だったので
授業が終わった午後から健一の撮影に
付き合っていたのだ。
日差しが強い一日で、カラダが熱を
持ってしまったのだと思っていた。
今回の撮影のテーマはレモンスカッシュだったから、
公園で、道端で、川の土手で、
いろいろなところで飲むシーンが撮影された。
暑い一日の中で、その飲むときが
至福の時間だった。
最初は、ハチミツに纏われたような
ほろ苦いレモンの味がちょっと苦手だったけれど、
今では自分から欲してしまう。
健一の自宅でナレーション録りを
することになったけれど、
声が上ずってしまい、なかなかうまくいかなかった。
ようやくOKテイクが録れた時は
もう終電間際で、走って間に合わせるよりも
泊まらせてもらうことを選んだ。
健一がいつ寝ているんだろうというくらいに
舞台にも映像にも熱心で、
主演女優として今日よくできることは
なんでもしたかった。
健一のところに作業後に泊まらせてもらうのも
何度目かになっていた。
借りたトレーナーをいつもクリーニングに出してくれるという
細やかなところもあった。
一方で、女優としてではなく女としても
健一のことがずっと気になり始めていた。
話をするたびにカラダがポカポカして、
自分が、恋に落ちたのだ、そう思っていた。
それが薬のせいだとは思いもよらなかった。
「オレは、まだ作業があるから、先寝てて。
汗かいてるでしょ、シャワーも使って。
あ、これ、シャワー浴びたら飲んで。
すっかりミドリちゃんがお気に入りの
レモンスカッシュ。
今日のは、ちょっと苦目かもだけど」