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女子大生綾子の淫らなポテンシャル
第63章 招かれざる魔淫の触手
18



最後のセリフを言い終わり、
虚空を見つめたままの
ミドリを照明がいっそう
輝かせた。


エクスタシー、
その言葉を身をもって
ミドリは体感していた。
ただの快楽とは違う、
もっと崇高なもの、
健一が自分のことを女神・ミューズと
言ってくれたけれど、
そんな深淵なものに触れたような気もした。

一方でカラダは
そのエクスタシーを観客に知られないように
抑え込むのも
限界に達していた。


あと何秒かすれば、
照明が落とされ、舞台が
暗くなる、
そこまで、あと少し、、、


しかし、今日に限って、
照明は点いたまま、
ミドリを舞台上で浮かび上がらせていた。


照明室には、ヒロフミがいた。
健一の、急遽の照明プランの変更に
協力して操作していたのだ。


健一から、
ミドリをノーパンで舞台に立たせる、
そう聞いた時、最前列に
陣取りたいくらいだった。
でも、今は、ここにいて
良かったと思える。


ミドリちゃん、
照明が落ちないくて、
ドキドキしてるんだろうな、
いいよ、その顔、
いじめがいがあるよ。
もしかして、あと少しで
逝っちゃうんじゃないの?


健一が撮ったビデオで
なんどもミドリの逝き顔は見ていたから
その直前にミドリが鼻をピクピク
させてしまうのは知っていた。
今は、もうその表情に近づいていた。


ホント、いい顔してんな、
あとで記録用に据え付けてある
ビデオを観るのも楽しみだな、
ふふっ。


ヒロフミはニヤつきながら、
照明室から
身を乗り出すようにして
ミドリのその顔を見つめていた。
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