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女子大生綾子の淫らなポテンシャル
第64章 闇のシナリオ・新たな獲物
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健一は、まるで探偵のように、
一瞬にして気配を消して、
カオルがフロントで話している間に、
エレベーターにこっそり乗り込んだ。


カオルが、綾子から、
以前、このホテルのスイートルームに
来たとがあると聞いたという
情報を得ていたのだ。


昨夜、ミドリが顔だけ出して
姿を消した打ち上げの最中に
気づいたらいなくなっていた。


見渡すとタツヤもいなかった。
二人で一緒に抜けたとしたら、
もしかして駅前のこのホテルかも、
ミドリも一緒かも、
そう思ったのだ。


以前、昼夜公演の間にミドリが
いなくなったことがあって、
後をつけたら、このホテルに入っていた。


それとなく聞いたら、
マッサージでも受けているらしかった。
マッサージを受けた後の公演は、
ミドリは声もよく出て、溌剌としていた。
それ以上は健一も聞くことななかったし、
実際に何が行われていたのか
健一も結局知ることがなかった。


少女のような少年のような
不思議な存在のルカは
マジックハンドでも持っているようで、
その優しいマッサージがミドリのカラダを
楽にしてくれた。


最初は、肩を揉んだり、
背筋の曲がりを直したり、
そんな普通のものだったけれど、
その気持ちよさにミドリも全てを
委ねるようになってしまったのだ。


健一との性愛に、どっぷりと
嵌らされ、抜け出れなくなりつつあった
ミドリにとっては、
心に安寧をもたらしてくれる時間になっていた。
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