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女子大生綾子の淫らなポテンシャル
第12章 黄昏の告白・抱きしめられて初めてのキス
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「まったく人遣い荒いよな、ミドリ先輩」
「ヒロインですからね〜」
「ちゃんと捕まらないと落ちるよ」
「は〜い」

黄昏の街、綾子の黄色い自転車をタツヤが漕いでいた。
綾子は後ろに横ずわりしてタツヤの腰に手を回す。
綾子にとって初めて触れる異性だ。
「わあ、綺麗な夕焼け。ねえ、見てタツヤ先輩」
「本当だね。あ、でも急がないと」
この時のドキドキは今でのあの夕焼けとともに覚えている。

ミドリがホールの控え室に台本を忘れてしまったから
とってきてほしいのだという。
「僕が、さっと行ってきますよ」
「でも、女子の控え室にキミが入るのはなあ。
二人で行ってきたら?
ヒロインのお願い、というより女王様の命令に近い。
「あ、でも、アタシ、そんなに遅くなると寮の門限があるから」
「そんなの破っちゃいなさいよ。
せっかくふた部屋もあるんだから、泊まっていってよ。
その方が三人でゆっくり話せるでしょ。
寮は電話しておけば大丈夫でしょ。みんなそうしてたよ」

さっそく電話している綾子。
真紀を呼び出してもらっている。
このころの寮は、代表電話があって、電話当番か、近くにいる人が出る仕組み。
面倒な時代ではあった。
「うん、そうなの、ミドリ先輩が部屋とってて飲もうって、、」
「違うったら、、、」
「だから、、」
「わかったわよ、ちゃんと報告するから」
真紀に、ライトくんも一緒?とか突っ込んで聞かれていた。

ミドリがこっそり耳元で囁いた。
「タツヤくんも泊まっていっていいのよ。
綾子ちゃんと二人きりにしてあげるから」
ニヤニヤとしている。
「それとも、私の部屋の方がいいかしら?
この前みたいなこと、してもいいよ?」
「ちょっと、こんなところで、何言ってるんですか、
あれは、秘密でしょ、二人だけの。
もう、聞こえちゃいますよ」
綾子が、電話をしながらチラチラ見ているのがわかる。

綾子が電話をかけ終えて戻ってきた。
「二人でなんか話してました?」
「いえ、綾子ちゃん、後ろ姿、可愛いね〜
って、タツヤくんが、言ってたのよ」
タツヤが嘘つかないでください、という目で
ミドリを見た。

そんな時、閃いたようにミドリが声を上げた。
「あ〜、台本、忘れてきちゃったあ」

綾子と部屋を出て取りに向かおうとするタツヤにミドリがまた囁いた。
「チャンス、到来」
そんなタイトルの歌が流行っていた。
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