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女子大生綾子の淫らなポテンシャル
第12章 黄昏の告白・抱きしめられて初めてのキス


タツヤ先輩の手、力強くて、あったかいな。

大学の門の守衛に訳を話して
夕焼けに浮かび上がるホールの裏口に着いた二人。
電気は落とされてもうつかないそうだ。懐中電灯を借りていた。
長い廊下は窓もなく伸びている。
まるで肝試しのような雰囲気。
「タツヤ先輩、、、怖い、、、」
綾子は前を行くタツヤに呼びかけた。
どちらからともなく手を伸ばし、そしてつないだ。
二人が初めて触れ合った瞬間だ。

パチ、、、静電気?夏に?
綾子の体に電流が走った。
でもそれは静電気ではなく、恋によるもだ。
綾子自身、まだわかっていなかった。

「綾ちゃん、大丈夫?」
「は、はい、、、平気です」と答えた綾子の声は震えていた
それはつないだ手からも伝わってくる。
タツヤは綾子の手をぎゅっと握って前に進んだ。

タツヤ先輩、さっき「綾子ちゃん、後ろ姿、可愛いね〜」って
言ってたみたい。
タツヤ先輩の後姿も、いいなあ。
自転車漕いでる時も、手をつないでいてくれる今も。
ここ数日で、自分でもタツヤを見る目が変わってきたのがわかる。
あの詩集をもらったことで、
何かが分かり合えるようになった気がする。

それにしても急接近。
今日は、一緒に照明操作して、夕ご飯食べて、
本屋さんに行って、
もしかして、一日中一緒?
タツヤ先輩も泊まってくのかな?
そう思うと、さらに胸が高鳴った。

「へえ〜、控え室ってこうなってるんだあ。男子禁制です!」
綾子は初めて入った。ドアを開けると窓から西日が差している。
ミドリ以外にも出演者は何人もいた。
皆ここを使っているのだ。メイク道具も置いてある。
「女子のいい香りがするね〜。
照明室とは大違いだ」
「アタシだって女子ですからね、照明室にいても。
絶対いい香り、漂わせてみせます」
「ははは、頼むよ〜」

「えっと、、、ありました〜」
台本を探し当てた綾子は入り口で待つタツヤのところに駆け寄った。
「さすが綾ちゃん」
タツヤが頭をポンポンとしてくれた。

と、綾子の視界が急に真っ暗になった。
え、、なに、、
いたい、、でも、、
あったかい、、
、、でも、、苦しい、、

バタッ、、台本が落ちる音。
カチャン、、懐中電灯が落ちる音。

綾子はタツヤにぎゅううっと強く抱きしめられた。
バチ、、、さっきの静電気よりも大きなものが体を電流が貫き
綾子の頭の中で黄金色に光った。
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