パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第69章 最終章　闇のシナリオのヒロイン誕生への道

１２



イケメンくんの顔が
綾子の顔に近づいてくる。


、、、ちょっと、、、
待って、、、
なにこれ、、、


アタシ、少女漫画の
ヒロインになんて、、、
なれ、、、ない、、、
ちか、、、近いよ、、、


肩を掴まれ、
身動きが取れずにいる
綾子の胸は
高鳴るばかりで、
これまでに経験をしたことがない
乙女の心になっている。


「綾子ちゃん、
俺の目を、もっと見てよ」


ずっと照れて正視できていなかったけれど
アンバーな茶色の瞳、、、
日本人じゃないみたい、、、、
でも、、、近すぎるよ、、、
このまま行くと、、、


綾子はイケメンくんの
唇が近づいているのも
感じていた。
半開きの口からミントの
いい香りが漂ってくる、、、


そんなの、、、
どうしよう、、、
ダメよ、、、
だってアタシには、、、、


恋人のタツヤの顔が
頭をよぎった。


「だ、、、だめ、、、
ですよ、、、
こんなの、、、」


ようやく言葉が出た。


「どうして？」


そんな笑顔で見つめないで、、、
なんだか、カラダが熱くなっちゃう、、、


服の上から肩を掴んでいた
イケメンくんの手が、
優しくまるく肩を包み込むように
さする動きに変わっていた。


くにゃ、、、


綾子は、イケメンくんの視線が
熱く刺さり、
カラダの芯が
蕩けてしまうのを感じていた。


トクンっ


その瞬間、
カラダの奥で熱いものが
溢れた。