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第69章 最終章　闇のシナリオのヒロイン誕生への道

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脱がされるために選んだんじゃないのよ、
、、、たっちゃん、、、
デートして一緒に並んで
手をつないで歩くために買ったのよ、、、


もっとちゃんと見て欲しかったな、、、
よく見ると、けっこう、
可愛いんだから、、、
全然、見てくれないんだから、、、



綾子がお店でおとなしめな服を選んでいた時に
カオルちゃんに

「あ〜ちゃん、シンプル過ぎない？
もっとさ、オトコが喜ぶような
フリフリの服にすればいいのに？
それともタツヤ先輩の好みって
こんな感じ？」

そう言われたくらいだ。


でも、その通りで、
その時は、イケメンくんのことより、
タツヤの顔を思い浮かべながら、

せめてもうちょっと可愛い方がいいかな？
その方が、たっちゃんも喜んでくれるよね、、、

一緒に並ぶ自分を想像しながら、
試着していた。


イケメンくんには
一度、見られるだけだ。
きっかけはそうかもしれないけれど、
やっぱり、恋人のタツヤと
一緒にいる場面で合うものを選んでいた。


タツヤは普段、ジーンズばかりで、
一緒にいると思うと、
どうしても地味で清楚なものを
選んでしまう。
でもタツヤはそれを喜んでくれた。


タツヤはそんな地味目な服の綾子と
脱がした時のギャップがたまらない、
と部屋で脱がせながら、
よく言ってくれていた。


「僕だけの綾子だよ、、、
服の下を知ってるのも、
僕だけ〜」


そう、ニヤニヤしながらも
優しく脱がしてくれていたのに、、、