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第69章 最終章　闇のシナリオのヒロイン誕生への道

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あの夜、
リアルに犯そうとしてきた
恋人のタツヤから
気持ちが少し遠のいてしまっていたのは
事実だ。


最近、自分のことばっか考えてて、
アタシを悦ばせようとなんて
してくれてない、、、
そんな不満が募っていた。


でも、イケメンくんになら、
犯されてもいい、、、
いくらでも抱いて、、、
自分でも矛盾していると思いながら、
女心をときめかせていた。


さすがに鋭いマキには
何か感づかれてしまったかもしれない。


「もしかして、タツヤさん以外に
好きな人できちゃったとか？」
「違うったら、、、、」
「まあ、綾子には、
タツヤさん、一途であってほしいけどね」
「一途に決まってるでしょ」


「でも、撮影ってさ、
カオルちゃん以外は
みんな男ばっかりなんでしょ。


タツヤさん、
俺の綾子が誰かよそのオトコに
取られたりするんじゃないかって、
きっと心配してるんだろうなぁ。
この、イケメンくんだって
いるんでしょ。


そんなところに２泊３日で
綾子を送り出すなんてさ。
気が気じゃないよ」


「そんな、撮影が忙しくって
大変なだけだよ」
「大変なだけならいいんだけど。
さっきから、綾子、イケメンくんのこと
話すとき、乙女のような表情に
なってるからなぁ。
こんな顔見たら、
タツヤさんも、妬いちゃうと思うけどな」
「そんな、
アタシが好きなのは
たっちゃんだけだから」