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第69章 最終章　闇のシナリオのヒロイン誕生への道

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そういえば、昨日、
寮にルカからも
電話がかかってきたのだ。


「綾子、本当に、
週末から、撮影に行くの？」


この前、
恋人のタツヤに犯されそうになって
ルカの勤めるホテルに逃げ込んだ。
そこで、朝方、
オンナ同士の行為でルカに慰められ
綾子は溺れ、
互いにアクメを何度も極めあった後、
部屋を出る時にも
撮影に行くのか問われていた。


「健一先輩とかもいるんだよね？
大丈夫なのかな？」


ミドリ先輩と別れ、
今は、綾子の親友カオルと
付き合っている健一が
その撮影クルーの中心にいることを
ルカは、どこからか聞いたらしい。


ルカなりに心配してくれているのだろうけれど、
綾子にしてみれば
大きなお世話だ。


「そんな、、、大丈夫だと思うよ。
健一先輩、そんな変な人じゃないと
思うし。
ミドリ先輩とのことだって
終わってるんでしょ」



綾子は、
ミドリと健一が良くない別れ方をして
その事情もルカは
知ってるのだと思ったけれど、
自分には関係ないと思っていた。


でも、実際は、
綾子を見初めた健一が、
綾子に気を取られているうちに
ミドリに飽きてしまい、
捨てるように他の男に抱かせていた。


さすがにルカもそこまでは
知らないけれど、
健一が危険な存在だという
勘は当たっていた。


まさに綾子は今、
闇のシナリオのヒロインに
祭り上げられる寸前だ。


綾子が密かに心を寄せる
イケメンくんまでも
実は仕掛け人の
用意周到な綾子陥落計画は、
もはや誰も止められない。