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第69章 最終章　闇のシナリオのヒロイン誕生への道

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次の日の朝、綾子は、
朝帰りのカオルと女子大の最寄りの
駅で一緒になった。
二人とも別々の方向から来て、
寮までの道を一緒に歩いた。


昨日、一緒にイケメンくんの
舞台を観て、
楽屋に挨拶に行った時は
あんなにはしゃいでいた二人も
一晩明けて、無口になっていた。


お互いに恋人の部屋で
過ごしたと思っているに
違いなかった。
でも、実際は違っていた。


綾子は、ホテルのコンシェルジュもしている
少年のようで実は女子大生のルカと
女同士の行為で、慰められ、
カオルは、先輩のヒロフミに、
恋人の健一を裏切るように
内緒で抱かれていた。


つい半年前に入学してきて、
同じクラスになった時は
お互い地方出身ということもあり
意気投合したけれど、
それぞれが朝帰りするようになって
出くわすとは、思ってもみなかった。


それぞれ恋人ができた2人でも、
朝まで一緒にいたのは
別の相手で、互いに
寝不足の目をしていた。


「あーちゃん、
あんまり寝てないの？」
「そ、そうかな？
カオルちゃんだって、
疲れてそうだけど」


お互い、核心はつけずに、
探るような会話になっていた。


綾子は恋人のタツヤに
犯されそうになって精神的に
疲れいたけれど、
カオルの場合は、
ヒロフミに寝かせてもらえず、
朝までセックス三昧で
肉体的に疲弊していたのだ。