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第70章 エピローグ　クランク淫　主艶女優綾子

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実際のところ、
綾子のオナる声は、
隣の部屋にも筒抜けだったけれど
それどころではなかった。


綾子とカオルが泊まった部屋にも、
イケメンくんの部屋にも
隠しカメラが仕込んであった。


だから、カオルがイケメンくんと
セックスする姿と
同時中継のようにして、
綾子が壁際に立って隣の部屋に聞き耳を
立てながらオナニーしている姿は、
別部屋でその盗撮画像を見ている、
健一やヒロフミに
リアルタイムで丸わかりになっていたのだ。


最初から全て
仕込まれていたこと。
当然、イケメンくんもグルに
なっていて、
今日の撮影前に、
綾子の自慰動画も確認して、
その姿を重ね合わせるようにして
綾子のことを見つめていたのだ。


イケメンくんがカオルを
連れ込んで隣の部屋でエッチなことをすれば
綾子にも聞こえることは
闇のシナリオの中では
計算尽くだ。


もちろん綾子も、カオルも
そんなことは知るわけがない。


カオルがイケメンくんに
抱かれてしまうことも
健一が書いたシナリオ通りだった。


「カオルのセックス好きには
呆れちゃうよ。
誰にでもすぐに股、開いちゃうんだよな」
「カオルちゃん、
でも、どんどん綺麗に
なってんじゃね？
ケンが仕込んだおかげだなぁ」


恋人のカオルが、
イケメンくんと繰り広げる痴態を
盗み見しながら、健一は
隣のヒロフミと話していた。