パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第70章 エピローグ　クランク淫　主艶女優綾子

６２



、、、すごく慣れてる、、、
この間見た映画でも
こんなシーン、
あった、、、


「好きだよ、
綾子ちゃん」


唇を重ねながら、
もう一度、そう囁かれた。


心の中では
「アタシも」
そう言いたかったけれど、
綾子には
さすがに言葉にするのは
躊躇われた。


もし、演技や練習だったら、
後ですごく恥ずかしい思いに
なってしまう、
そんな懸念も頭をよぎった。


それでもイケメンくんは、
じっと見つめたまま
暖かく包むような
抱擁を続けていて、
綾子は身も心も
蕩かされてしまっていた。


頭がポーッとして、
この夢のような世界に
身を委ねてしまいたくなった。


、、、アタシも、、、
、、、好きです、、、


今この瞬間だけなら、
受け入れられる。
そう思って、
こくりと小さく頷いた。




夢でもいい、
だったら醒めないで、、、
少しでも長く、、、


綾子は下に下ろしたままの
右手を少しずつ上にあげ、
イケメンくんの背中を
抱きしめ返した。


２人のカラダが、密着して
綾子の胸が
その間で押し潰されて、
カラダの中を
熱い電流が流れる。


「ぁぁっ、、」


小鳥の囀りのような
可愛い声が漏れ出た。


「綾子ちゃん、
大好きだよ」


イケメンくんの口が離れ、
綾子の耳元に熱く息を吹きかけ、
さらに力強く抱きしめてきて
綾子も抱きしめ返した。


本当の恋人同士が
二人っきりで
愛の告白をしてお互いの
気持ちを確認するような光景だった。


でも実際は、二人っきりではない。
茂みに身を潜めた
健一とヒロフミによって
隠し撮りされていたのだ。