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女子大生綾子の淫らなポテンシャル
第70章 エピローグ クランク淫 主艶女優綾子
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綾子がイケメンくんと
林の中で二人だけの
夢のような濃密な時間を
過ごしている間に、
撮影は中止になっていた。


二人がいなくなったあと、
ヒロフミとの密会を
健一に糾弾された主演女優のカオルは、
声をあげて泣き出してしまい、
目を赤く腫らし、
もはや演技を続けることは
不可能になってしまったからだ。


健一が鬼のような形相で

「なんだよ、
泣きたいのはこっちのほうだぜ。
せっかくここまで準備してきたのにさ。

誰にでも股開いて寝ちまう
淫乱女優さんのおかげで
たまったもんじゃねぇな。

撮影は中止にするぞ、
撤収、撤収ぅ、
もう、みんな帰れよ」

そう怒鳴りちらすと
数人連れてきていた1、2年の
男子スタッフも、
そそくさと片付けを始めた。


「カオルも、
ヒロも、
顔も見たくないから、
とっとと荷物まとめて、
いなくなってくれ」


恋人でもある健一から
そう言われたカオルも
泣きながら
帰り支度の準備をするしかなかった。




ただ一人、
ヒロフミだけはこれが
闇のシナリオ通りに進んでいることを
知っている。
健一がヒロフミ相手にも
当たり散らすのは、カオルを
追い込むための演技にすぎない。


あっという間に
荷物をまとめたスタッフたちが
自分たちのクルマに乗り込んだ。


別荘の部屋に置いていた着替えも
手当たり次第にバッグに詰めたカオルが、
遅れてやってくる。
まだ目には涙を浮かべ
悲壮感が漂っていた。
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