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真紅の花嫁
第8章 紫苑の教師
昨夜はあれから、亮にわたされた映像を最後まで見た。
すべてを見終えたら、午前二時過ぎになっていた。
結局、一睡もできなかった。
〈調教レポート#02〉は、亮と綾音が性行為をしている最中を撮影したものだった。
場所は、やはりこの部屋である。
亮が手にカメラを持って、ふたりで絡み合う姿を撮ったのだろう。
揺れるカメラの中に、ベッドに仰向けになった綾音の上半身があった。
一糸まとわぬ姿だった。
上気した童顔。
汗に光る白い肌。
綾音の裸身も前後に揺れて、それに伴って、愛らしい双乳がゆさゆさと波打った。
さくら色に尖った乳首が、切ないほどに初々しい。
時おり、撮影者の身体も映り込む。
画面が乱れ、ピントが合わないのが、かえって行為の生々しさを伝えてきた。
「はあああっ、亮くん、撮らないでっ……
ねえ、撮っちゃ、やだよぉ
……ひぃん」
泣きそうな表情で、手をカメラの前にかざしていた綾音が、喉元をさらして仰け反った。
その反応で理解する。
亮の剛直がぐんっと突き刺さったのだ。
休むことなく継続する激しい抽送。
ぐちゅっ、ぐちゃっ、ぬちょっ
――聞くに堪えない濡れ音まで、はっきりと記録されていた。