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真紅の花嫁
第12章 桃色の悪夢
「綾音さ。
このポーズ、覚えがあるだろ?」
今、ベッドにいる女子大生も、録画の中で後ろ手に縛られ、肘掛けに両脚を拘束されていた。
あっちは素っ裸で股間をさらし、真波はまだ衣類を身に着けていたものの、あられもない開脚スタイルは同じだった。
心臓がバクバクした。
「ほら。あの時もオモチャで、何度もイッたよね。
あの時の綾音、エロくて可愛いかったなあ」
露わになった内腿を、少年のフェザータッチが往復する。
布地があるのに、直接、生肌に触れられたかのようだ。
突き刺さる綾音の視線が、感覚を何倍にも増幅さす。
「さっき自分で言ったじゃない。
どんないやらしい命令でも従うって。あれは嘘だった?」
「ううん、嘘じゃない」
綾音はシーツにころがった淫具に眼をやった。
唇をぎゅっと引き結び、胸が何度か起伏する。
互い違いに両肩を抱いていた腕がほどけ、ピンク色の器具の方へ伸びていくのを、真波は信じられない思いで見守った。