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真紅の花嫁
第12章 桃色の悪夢
「姫川さん、馬鹿な真似はやめなさいっ!」
真波の言葉が、かえって綾音の迷いを断ち切ったようだ。
上半身を起こすとベッドの端に腰掛け、黒目勝ちの双眸をまっすぐに亮に向けた。
「ご主人さま……
綾音のいやらしい行為を、ご、ご覧ください」
ローターのスイッチが入った。
ジィージィーという振動する球体を胸元に持っていき、さくら色の尖りに当てた。
同時に、右手が下方へと降りていく。
平らな腹部を撫で、淡い秘毛を掻きわけ、細指はすらりと長い二本の脚の狭間へと消えた。
「く、んううっ……」
吐息が洩れ、指の動きが開始された。
肩を小さくすくめ、内股気味になった美脚がもじつく。
睫毛が震え、眉間に皺が寄る。
白い裸身は、紅潮して湯上りのようだ。
全身で羞恥の極みにあることを表現していたが、妖しい音を立てるローターを胸先に当て、股間をいじる動作はやめなかった。