この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
真紅の花嫁
第2章 濃藍のフィアンセ


作品はすべて朝山紫郎のものだった。
そのどれもが、朝比奈市の各所を描いた、幻想的な風景画だった。

一緒に出てきた手紙類で、武藤工業の先々代、武藤重吉が当時職工だった紫郎の面倒をみていたことがわかった。

紫郎の活躍時期は一九五〇年代前半。
中央画壇と接触もなく、独自の感性でこれだけの幻想画を描いたとしたら、新たな発見といっても過言ではない。


とはいえ、まだまだ研究しなくてはいけないことがたくさんあった。

紫郎の詳しい経歴。
武藤家との関係。
同時期の幻想画家たちとの関連。

真波はその仕事に名乗りを上げた。
紫郎の作品に惚れ込んだためだ。
自分の力で、なんとかこの無名の画家を世に知らしめたかった。


その過程で、陽介と何度か会ううち、プライベートなデートに誘われるようになり、昨年の暮れにプロポーズされた。


/286ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ