 この作品は18歳未満閲覧禁止です
 この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
真紅の花嫁
第14章 茜色の空

〈今夜、会えない?〉
そう連絡を入れると、数分して返信が来た。
〈ごめん。
ちょっとトラブルがあって、しばらく無理なんだ〉
〈わかった。
無理言ってごめんね。
お仕事、頑張って。
時間ができたら連絡して〉
〈うん。
ぼくも早く会いたい〉
真波はスマホを閉じた。
こういう時に限って、陽介の都合がつかない。
夜遅くてもいいから、とにかくフィアンセの顔が見たかった。
平日の午後八時。
駅前のファミレスは客がまばらだった。
切なくなって、窓際の席で真波は自分の体を抱きしめる。
抱きしめたとたん、ブラカップがこすれて、胸の先端に甘い痺れが走った。
痺れはさざ波となって拡がり、下腹部にまで波及する。
風邪でもひいたみたいに、全身が熱っぽかった。
テーブルの下でそっと脚を組み替えた。
 

 作品検索
 作品検索 しおりをはさむ
 しおりをはさむ 姉妹サイトリンク 開く
 姉妹サイトリンク 開く


