この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
真紅の花嫁
第15章 セピアの記憶


「美術の知識もないバカ女が、なにやってんだって、絶対思ってました。
 わかりますよ、それくらい。

 でも、かまいません。
 それって、本当ですから」


不気味な笑顔が消えた。
怖い眼で真波をにらむ。


「亮くんに近づかないでください」


きっぱりと言って、バッグから可愛らしい手帳を取り出した。
はさんであった写真をテーブルに置く。


「わたしの名前、綾乃さんにちなんで付けられたって、知ってますよね。
 母の祖母で、矢崎さんの研究している朝山紫郎を世話していた女の人」

「ええ……」

「姫川の実家にあった綾乃さんの遺品――
  宝石箱の隠し引き出しから、これを見つけました」


勝ち誇ったように、写真をこちらに押し出した。


「亮くんはずっと綾乃さんとの再会を願っていて
  ――わたしと出会ったんです。

 わたしと亮くん、こうなるのが運命だったんです」

/286ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ