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真紅の花嫁
第6章 蜜色の警告

最初に美術館に来た時の清楚なイメージとのあまりの落差に、愕然とする。
いや、わずか一ヶ月ほど前、会議室で少年とキスを交わしていた時だって、本当に初々しかった。
あれは、ネコをかぶっていたのだろうか。
亮は年上の令嬢の淫らな奉仕を見下ろしつつ、ゆるふわのセミロングに手を置いた。
「自分でアソコをいじってごらん」
「……ここで?」
ちらっと少年を見上げる。
亮は顎で催促した。
「うぅ、恥ずかしいよ」
そう言いながらも、女子大生の右手はワンピースの中に潜っていく。
腕の動きで、少年の指示に従っているがわかった。
「どうなってる?」
「濡れてる……グ、グチョグチョに、濡れてます」
綾音は上気した美貌をくしゃくしゃに歪めた。
泣きそうになりながらも、嫌がっているわけではないことがわかる。
自らの秘部をいじりながら、もう一方の手は亮の剛直をしごき続けていた。
信じられない光景だった。
上目遣いの表情にくっきりと刻まれた、少年への媚びと、被虐の恍惚。
胸の奥がチリチリと痛む。
 

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