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真紅の花嫁
第6章 蜜色の警告
夢の中の出来事のようなのに、感覚だけは普段の幾倍も鋭敏になっていた。
ドクン、ドクン、という自分の心臓の鼓動。
衣類がはだけていく衣ずれの音。
肌に触れる指の感触。
青臭く湿った新緑の香り。
すべてが鮮明に感じ取れた。
「うわ」
ブラウスの前を開いたとたん、亮はわざとらしい驚声をあげた。
「真波さんって、脱いだらすごいってひと?
こーんな巨乳、隠してたんだ」
唇を噛みしめる。
十歳以上も年下の高校生に揶揄されるのが、これほど口惜しく、いたたまれないものだとは思わなかった。
胸のふくらみに手が伸びてきた。
ショーツとおそろいのブラジャーごと、無造作に揉まれる。
フルカップの上にはみ出した乳肉が、変形し、量感を増した。
オレンジ色の外灯に照らされて、谷間の陰影がくっきりと深く刻まれた。
「や……やめなさいっ」
精一杯、気丈にふるまおうとしたが、声が上ずってしまった。
「すごいや。
手のひらいっぱい広げても、全然収まらない」
真波の抗議を完全無視して、亮は片方のふくらみを揉み続ける。
ブラカップ越しにもかかわらず、ぐにぐにとした指の動きが、やけに生々しい。