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団地妻、桃香の青春とは……
第1章 愛のセールスマン

男は膝をずらしてにじり寄ると、友美の頬に手を添えた。
「それでは、いきなりの挿入では効果を実感できませんので、通常の行為のように気持ちを高揚させて頂きます」
友美が目をつぶると、唇を吸われて舌がからまる。
ブラジャーのフックがはずされ、スリップの肩紐がずり落ちた。
あらわになった胸元を舌が這いずり、オッパイを揉まれ、乳首を吸われ、パンティの中に手が差し込まれて、陰毛をかき分け膣口に触れる。
幾人のお客を相手にしてきたのだろうか、男の動きは手慣れている。
「あっ、うう」
わずかに喘ぎ声が漏れて、友美の背中が仰け反る。
「ああ、あうん」
友美の唇は、男の唇によってふさがれている。
ブチュブチュ、ブチュブチュと、舌の絡み合う音が艶めかしく聞こえる。
あっという間にパンティは脱がされて、男の指は性感帯をまさぐっている。
男の細かな動作を、桃香は興味深げに見つめている。
本物の男女の交合を眺めるなんてめったにない。
夫の真司とアダルト動画を何度か観たことはあるけれど、映画での演技は教科書を見ているような感覚で実感が湧かない。
抱かれている自分の姿を見ることはできないから、こんな風に抱かれているのかと、いま目の前で、友美の肢体を自分に置き換えてみる。
なんだか自分が抱かれているようで、これから犯されるのかと思うと股間が疼く。

