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団地妻、桃香の青春とは……
第6章 桃香の青春

蒼汰がアダムで、私がイヴかもしれない。
もうすでに、二人とも赤いリンゴを食べてしまった。
私がイヴであり続けるために、必ずや悦楽の秘技を修得し、燃え損なった青春を、完全燃焼させねばならない。
だから桃香は、心を鼓舞して頑張った。
先生の指先を皮膚で感じ、自分の指で反復を繰り返す。
毎日の通院で、4時間の特訓は辛く長かった。
辛くなってギブアップしそうになった時には、蒼汰との交合を思い浮かべ、青春の輝きを夢想すれば耐えられるのだ。
通い始めて3日目に、友美が挫折して愚痴り始めた。
青春の悔いも無く、不感症の悩みも無い友美にとっては、マラ殺しの秘技など無用の長物なのかもしれない。
そのために、辛い特訓に苦しむことが、間尺に合わないと考えたのだ。
だけど、桃香一人になったら通院にも気が萎える。
だから、友美を説得した。
今苦しんで成就すれば、健介に毎晩セックスをせがまれるよと、馬にニンジンを見せびらかすように諭したら、何とかくじけそうな気持を乗り越えてくれた。
そうして1週間の特訓を終えて、なんとか7か所の壺を掌握できた。
あとは筋肉を作るために、自宅で午前中に2時間、午後3時間の訓練および、骨盤底筋と内転筋を鍛える動作と、膣内の皮膚細胞を活性化する訓練を毎日継続することだ。

