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団地妻、桃香の青春とは……
第6章 桃香の青春

次の日曜日、桃香は寝室の窓もカーテンも開け放ち、下着姿でベッドに横たわった。

鏡を見つめながら、双眼鏡で覗く蒼汰を待ち受けた。
悶々として待ち続けたけど、時計の針が10時を回っても、向かいの窓は閉じられたままだった。

午後になっても桃香は鬱屈として、膣の訓練をしながらも気に病んでいた。


先週の日曜日には友美と朝からマッサージ店に出かけたから、蒼汰に連絡を入れずに窓を閉め切っていた。
だから、蒼汰はいじけて怒っているのだろうか。

せめて前日に、外出するからとメールで伝えておくべきではなかったか。
高校生だからと見くびられたと、そう思われて反感を買ったのだろうか。

色々考えを巡らすうちに、矢も盾もたまらずメールでメッセージを送ることにした。

「蒼汰くん、先週は突然の外出で、窓を閉めっぱなしでごめんね。今日の朝、楽しみに待ってたんだけど……」

返信のメールが届いたのは夕方だった。

「もう夏休みが終わってしまったから、日曜日の午前中は塾へ行くので、窓を覗くことはできなくなりました。でも、祭日は塾が休みです」

メールを見て桃香はホッとして胸をなでおろした。

蒼汰は怒っていたわけではない。嫌われたわけでもない。
祭日ならOKだと返してくれたのだから。


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